[地域スポーツを支える人たちの輪] ラグビー指導者 伊集院一彦さん 【稲毛新聞2026年6月26日号】

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地域スポーツの現場には、勝敗だけでは語れない価値がある。その価値を実感しながら、長年ラグビーの指導に携わっているのが船橋市在住の伊集院一彦さんである。

子どもたちの成長が、私を成長させてくれる

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スポーツの楽しさと学びを、次の世代へつなぐ

 伊集院さんが地域スポーツに関わるようになったきっかけは、自身の息子だった。学生時代から社会人までラグビーを続けてきた経験を持ち、「息子にもラグビーをやってほしい」という思いからコーチとして指導を始めたという。

 現在は東京都内で子どもたちの指導にあたっているが、その原点には自らがラグビーを通して学んだ経験と、子どもたちにスポーツの楽しさを伝えたいという純粋な思いがある。しかし、活動を続ける中で、伊集院さんの視線は息子だけでなく、多くの子どもたちへと広がっていった。


昨日できなかったことが、今日できるようになる

 地域スポーツに関わる魅力について尋ねると、伊集院さんは「子どもの成長スピードは本当にすごい」と話す。昨日までできなかったプレーが、翌日には当たり前のようにできるようになっている。そんな瞬間を何度も目の当たりにしてきたという。 特に印象に残るのは、子どもたちが自ら考え始める姿だ。
「どうしたら上手くなれますか?」
「自分には何が足りないですか?」
 そんな質問を受けるたびに、指導者である自分自身も学び続けなければならないと感じるという。指導とは、知識や技術を一方的に教えることではない。子どもたちと向き合いながら、自分自身も成長していく営みである。もちろん悩みもある。伊集院さんは「自分の子どもには特に厳しく指導してしまうことです」と笑う。しかし、それもまた真剣に向き合っているからこその悩みなのだろう。


日本一を目指す経験が地域の誇りになる

 伊集院さんの夢はシンプルだ。「日本一になること」それは単に結果として日本一になることだけを意味していない。子どもたちが高い目標に挑戦し、仲間と努力を重ね、日本一を目指すプロセスそのものに価値があると考えている。「日本一を目指すという経験に関われる機会はなかなかありません。子どもたちにとっても、地域にとっても誇りになると思います」
 地域スポーツは、未来のトップアスリートを育てる場であると同時に、人として成長する場でもある。そしてその成長は、子どもたちだけでなく、指導者や保護者、地域全体へと広がっていく。
 

共に成長するという地域スポーツの魅力

最後に、これから地域スポーツに関わりたい人へのメッセージを伺った。「子どもの成長を通して、自分自身の成長にもつながります」。子どもたちの挑戦を支えることは、実は自分自身を成長させることでもある。伊集院さんの言葉は、地域スポーツが持つ本当の魅力を教えてくれている。

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