FRP(繊維強化プラスチック)で甲冑を製作する。(兜篇)
カルチャー
7317
2020/5/24
以下は 4 年前に書かれた内容です
戦国時代まつりなどに手作り甲冑で参加する人も増えてますが、ちょっと本格的?な物を作ろうかと江戸期の本物から型取りしてFRPで甲冑を製作してみました。
兜を作る。製作するのは頭形兜(づなりかぶと)
素材としてFRP樹脂とガラス繊維マットを使用しますが、少量ずつの購入では割高なので、実際には樹脂は一斗缶(20Kg)とかガラス繊維は10m単位で購入しています。写真右手前は本物から型取りして作ったひな形で、奥が成型後の兜です。
塗装
FRPで成型した後は塗装を行います。先ずは自動車用のウレタン塗料で下地を塗ります。その後、本塗装を行います。
アルミ板加工
板状になっているパーツはアルミ板を加工して作ります。
写真はシコロと呼ばれる兜のスカート?部分に紐を通すための穴開け加工を行っている。
写真はシコロと呼ばれる兜のスカート?部分に紐を通すための穴開け加工を行っている。
穴開け加工終了
戦国武将は割り切れる数字は縁起が悪いと嫌っていたので、このような部品の数は奇数枚で構成させることが多いのです。。
前の写真で加工したアルミ製のシコロはこんな感じで取り付けます。
完成
江戸時代の大人は小柄な人が多く、当時作られた甲冑などは現在の小学校高学年生や中学生が着用して丁度よいサイズなためオリジナルから型取りしたものの他に現在の大人が着用可能な少し大き目な兜も製作しました。
こちらはオリジナルの大きさで製作した兜
並べてみました
戦国時代にはヨーロッパから輸入された甲冑を改造したり参考にして西洋風の甲冑(南蛮胴)が流行りました。織田信長の甲冑などが有名ですね。
写真は桃形兜(ももなりかぶと)と呼ばれるものです。
こちらは本物が高価過ぎて入手できなかったので、写真を参考にFRPでフルスクラッチしました。
写真は桃形兜(ももなりかぶと)と呼ばれるものです。
こちらは本物が高価過ぎて入手できなかったので、写真を参考にFRPでフルスクラッチしました。
ジオン軍ヘルメット
勢い余って、こんなものも作ってみました。
勢い余って、こんなものも作ってみました。
甲冑の胴を製作に続きます。
以上は 4 年前に書かれた内容です
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