西千葉「登戸の滝」 店長 田中圭介さん【2022年6月号】
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2022/6/3
以下は 2 年前に書かれた内容です
日本酒は全国からの選りすぐりを週替わりで
JR西千葉駅から徒歩1分、線路沿いにある「登戸の滝」は地元の人や学生たちが集う居酒屋さん。もともとは1984年に登戸町で開店し、数回の移転を経て現在の場所に移ったのがちょうど4年前だった。
店長の田中圭介さんは、登戸小学校、緑中学校出身でこの周辺は地元だという。10歳のときに両親が「登戸の滝」を開業し、親の背中を見て育った田中さんは料理人の道へ進み、調理師免許を取得。しばらくは別の仕事に就いていたが、11年前にお子さんが生まれたのを機に、生活の拠点を地元に移し両親の店を手伝うようになった。現在は父親が引退し、母親とアルバイトスタッフと共に店を切り盛りしている。
「登戸の滝」では、リーズナブルな串揚げなど定番の居酒屋メニューのほかにも、旬の素材を使ったお勧めの料理が20品以上も並ぶ。そして店の自慢は何と言ってもバラエティに富んだ酒類のラインナップで、これらはお酒を愛する田中さんがチョイスしたもの。日本酒は特定の銘柄を置かず、全国各地の名酒を選りすぐりで入荷し1週間から2週間で入れ替わる。お客さんが故郷のお酒と再会し、出身地の話で盛り上がることもこの店ならではの魅力だろう。焼酎は定番からレアもの、新酒など幅広く取り揃え「来る度にいろいろなお酒が楽しめる」と常連客からも好評だ。
アットホームな雰囲気の店内は、お客さん同士が仲良くなったり、スタッフとの会話を楽しんだり、街の社交場として地域に活気を生み出している。「できるだけお客様とお話しするように心がけています。お酒とおつまみはどの店でも出せますが、お話はここだけのものですから」。そんな田中さんは、お客さんから「ありがとう」「楽しかった」「おいしいかった」と声をかけられるとき、仕事のやりがいを感じるのだとか。
ここ数年、長期化するコロナ禍であおりを受けた飲食店も多く、親子二代に渡り38年間守り続けてきた「登戸の滝」も例外ではなかった。特に昨年から今年3月まで続いた飲食店への時短・休業要請は試練だったと語る。「県からの要請でお酒が提供できなかった期間は居酒屋にとって致命的でした。まさかこんな世の中になるとは…気持ちも落ち込みました」。
しかし田中さんは、他店が軒並み休業するなか、酒類の提供なしで食事やテイクアウト中心に営業を続けたという。「会社帰りに開いている店がない、スーパーのお弁当は飽きた、そんな声も聞いていたので、少しでも地元の方々のお役に立てればという思いでした」。酒類が出せなければ利益もほぼないが、それでも店を開けてよかったと振り返った。コロナが落ち着いてきた今も、飲食店にはすぐに客足が戻るわけではない。それでも田中さんは日々、心を込めた料理とおもてなしで、お客さんに喜んでもらえる店づくりに一生懸命だ。
店長の田中圭介さんは、登戸小学校、緑中学校出身でこの周辺は地元だという。10歳のときに両親が「登戸の滝」を開業し、親の背中を見て育った田中さんは料理人の道へ進み、調理師免許を取得。しばらくは別の仕事に就いていたが、11年前にお子さんが生まれたのを機に、生活の拠点を地元に移し両親の店を手伝うようになった。現在は父親が引退し、母親とアルバイトスタッフと共に店を切り盛りしている。
「登戸の滝」では、リーズナブルな串揚げなど定番の居酒屋メニューのほかにも、旬の素材を使ったお勧めの料理が20品以上も並ぶ。そして店の自慢は何と言ってもバラエティに富んだ酒類のラインナップで、これらはお酒を愛する田中さんがチョイスしたもの。日本酒は特定の銘柄を置かず、全国各地の名酒を選りすぐりで入荷し1週間から2週間で入れ替わる。お客さんが故郷のお酒と再会し、出身地の話で盛り上がることもこの店ならではの魅力だろう。焼酎は定番からレアもの、新酒など幅広く取り揃え「来る度にいろいろなお酒が楽しめる」と常連客からも好評だ。
アットホームな雰囲気の店内は、お客さん同士が仲良くなったり、スタッフとの会話を楽しんだり、街の社交場として地域に活気を生み出している。「できるだけお客様とお話しするように心がけています。お酒とおつまみはどの店でも出せますが、お話はここだけのものですから」。そんな田中さんは、お客さんから「ありがとう」「楽しかった」「おいしいかった」と声をかけられるとき、仕事のやりがいを感じるのだとか。
ここ数年、長期化するコロナ禍であおりを受けた飲食店も多く、親子二代に渡り38年間守り続けてきた「登戸の滝」も例外ではなかった。特に昨年から今年3月まで続いた飲食店への時短・休業要請は試練だったと語る。「県からの要請でお酒が提供できなかった期間は居酒屋にとって致命的でした。まさかこんな世の中になるとは…気持ちも落ち込みました」。
しかし田中さんは、他店が軒並み休業するなか、酒類の提供なしで食事やテイクアウト中心に営業を続けたという。「会社帰りに開いている店がない、スーパーのお弁当は飽きた、そんな声も聞いていたので、少しでも地元の方々のお役に立てればという思いでした」。酒類が出せなければ利益もほぼないが、それでも店を開けてよかったと振り返った。コロナが落ち着いてきた今も、飲食店にはすぐに客足が戻るわけではない。それでも田中さんは日々、心を込めた料理とおもてなしで、お客さんに喜んでもらえる店づくりに一生懸命だ。
以上は 2 年前に書かれた内容です
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