新たな地域コミュニティー拠点「くるみplus+」オープン【2022年11月号】
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2022/11/4
以下は 2 年前に書かれた内容です
来年春の本格的始動に向け、9月から実証実験を兼ねて磯辺1丁目にオープンした「くるみplus+」。要支援対象の半日型デイサービスをメインに、今後はさまざまな地域活動の拠点となる予定だ。「くるみplus+」という名称は、地元で愛されて続けてきた同じ敷地内の地域活動支援センター「くるみ」に由来している。
母体は㈱ヘルパーリンク
運営母体の㈱ヘルパーリンクは、高齢者のお困りごとなど介護保険外サービスに対して、近所の登録サポーターが駆けつける「ヘルパーリンク」というマッチングサービスで実績を積み上げてきた会社。2019年に千葉市で開始後、ニーズが増え続け現在は船橋市にまでエリアを拡大している。利用開始前に利用者とサポーターと会って、人となりを理解した上でマッチングさせることから、昔ながらのご近所づきあいなど対価以上のものを生み出してきた。代表、樋谷祐希(ひだにゆうき)さんによれば、この事業を通して知り合った人たちが「くるみplus+」の立ち上げにも協力しているという。
コンセプトは「食」
介護認定者のなかでも特に多いのが要支援1と2で、一部介助が必要でも日常生活上の動作がほぼ自分でできるため、使える介護サービスが少ないのも課題だった。そこで「くるみplus+」は要支援を対象に1日3時間程度利用できる「通いの場」として、健康維持・促進や身体機能の低下を予防、地域交流を目的につくられた。対象エリアは近隣の千葉市美浜区磯辺、真砂、高浜、高州、打瀬付近。また、介護認定を受けていない人でも1回あたり3300円で利用できるという。
「くるみplus+」のコンセプトは食。「食でつながるミニデイ」をテーマに、管理栄養士による旬の食材を使った手づくりのランチを提供。食材はスタッフが育てた野菜や、飼育している鶏の卵など、鮮度や安全性にもこだわっている。「食事を作るのが面倒でお弁当やインスタントばかりという方、独食で寂しい方は、ランチだけでもぜひ利用してもらいたい」と話す。
「くるみplus+」のコンセプトは食。「食でつながるミニデイ」をテーマに、管理栄養士による旬の食材を使った手づくりのランチを提供。食材はスタッフが育てた野菜や、飼育している鶏の卵など、鮮度や安全性にもこだわっている。「食事を作るのが面倒でお弁当やインスタントばかりという方、独食で寂しい方は、ランチだけでもぜひ利用してもらいたい」と話す。
自由度の高いミニデイサービス
メインのミニデイサービスの特徴は自由度が高いこと。健康チェックや体操は毎回実施し、それ以外の時間はお茶飲みおしゃべり会、フットケア、ハンドケア、足湯サロン、ものづくり&手仕事クラブ、スマホで脳トレ、スマホ教室、みんなで買い物ツアー、健康相談など利用者それぞれがやりたいことができる。さらにオプションで各種パーソナルケアも受けられ、通うことが楽しみになる工夫も。「特に認知症予防には人との触れ合いは欠かせません。運営スタッフには看護師や介護経験者もいますので安心して通ってください」と樋谷さん。また、利用者やご近所の人が困ったことがあれば何でも相談できる窓口として使ってほしいとのこと。内容によってヘルパーリンクのサポーターや提携している専門業者へ取り次ぎをしてくれる。
支払いには専用ICカードを導入。ポイントを貯めたり現金チャージも可能で、食事や商品購入に使用できるほか、子どもはお手伝いでポイントを加算して商品と交換できるユニークな仕組みもあり、新たな地域通貨としても注目したい。
支払いには専用ICカードを導入。ポイントを貯めたり現金チャージも可能で、食事や商品購入に使用できるほか、子どもはお手伝いでポイントを加算して商品と交換できるユニークな仕組みもあり、新たな地域通貨としても注目したい。
全世代の交流場所を目指して
建物は介護施設というような大掛かりなものではなく、2階建ての一軒家をスタッフがDIYで内装を手掛けているので、まるで近所の家にお邪魔しているようなアットホームな雰囲気だ。中心となるスタッフは主に30代。元気で明るく、優しく接してくれる。 今後はここを拠点として、ショップ、駄菓子屋、居酒屋、子ども放課後スクール、一箱本棚、農業体験、スマホ相談所、子育て世代の居場所、障がい者ワークホームなどを展開していく予定。一般的にこのような地域活動はそれぞれの場所で行っていることが多いが「くるみplus+」では、すべて一か所で実施していくという。地域づくりから福祉まで、人が関わる間口を広げることで世代関係なく立ち寄る場所になってほしいとの思いだ。
多様な人が集まれば集まるほど、シニア世代が得意分野を生かして活躍する場など新たなアイデアを思いついたり、人と人をつなげることで地域に必要な活動が生まれると樋谷さんは考えている。「私たちがやろうとしていることは特別なことではなく『近所にこんな場所、こんなサービスがあったらいいなあ』を一つずつ実現して、より住みやすいまちになるようお手伝いすること。全世代がミックスするような交流場所が理想ですね。まずは磯辺でモデルをつくって同様の拠点を千葉市内へ展開したいと思っています」と意欲的だ。
ご近所付き合いが減っている現代に、地域に拠り所をつくり住民同士が触れ合う機会を増やすことは、高齢者の安心や生きがいにつながるだけでなく、まちの魅力アップや防犯、スペースの有効活用で空き家対策にもなるだろう。そして「くるみplus+」に集う人が今後の活動の肝になっていく。
「くるみplus+」では、ミニデイサービスの利用者を募集中。施設見学希望者は電話で050・5530・1405まで連絡を。
多様な人が集まれば集まるほど、シニア世代が得意分野を生かして活躍する場など新たなアイデアを思いついたり、人と人をつなげることで地域に必要な活動が生まれると樋谷さんは考えている。「私たちがやろうとしていることは特別なことではなく『近所にこんな場所、こんなサービスがあったらいいなあ』を一つずつ実現して、より住みやすいまちになるようお手伝いすること。全世代がミックスするような交流場所が理想ですね。まずは磯辺でモデルをつくって同様の拠点を千葉市内へ展開したいと思っています」と意欲的だ。
ご近所付き合いが減っている現代に、地域に拠り所をつくり住民同士が触れ合う機会を増やすことは、高齢者の安心や生きがいにつながるだけでなく、まちの魅力アップや防犯、スペースの有効活用で空き家対策にもなるだろう。そして「くるみplus+」に集う人が今後の活動の肝になっていく。
「くるみplus+」では、ミニデイサービスの利用者を募集中。施設見学希望者は電話で050・5530・1405まで連絡を。
くるみplus+
所在地:千葉市美浜区磯辺1-9-18
所在地:千葉市美浜区磯辺1-9-18
以上は 2 年前に書かれた内容です
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