FRPで甲冑を製作する(鎧篇)
カルチャー
5378
2020/5/24
以下は 4 年前に書かれた内容です
当世具足と呼ばれる戦国時代の甲冑を製作しました。
日本に鉄砲が伝来してから闘いの様子が変化したように個人の武具である甲冑も鉄砲を用いた戦闘に対応するため動き易さや防弾効果を期待した姿へとなっていきます。
日本に鉄砲が伝来してから闘いの様子が変化したように個人の武具である甲冑も鉄砲を用いた戦闘に対応するため動き易さや防弾効果を期待した姿へとなっていきます。
ひな形の写真
FRPで甲冑の胴を製作するためのひな形です。本物から型取りしたもののほか、サイズアップしたものや仏胴など5種類ほどのひな形を製作しています。
成型
画面奥のセミの抜け殻みたいな物がひな形の内側にガラス繊維をFRP樹脂で張り付けて製作したものです。ゲルコートと呼ばれる表面保護材を使用していないため半透明な仕上がりです。
写真右は金甲と呼ばれるもので、柳川藩の立花宗茂の鉄砲隊が用いた立花金甲レプリカです。(福岡県の立花資料館に寄贈するために製作)
写真右は金甲と呼ばれるもので、柳川藩の立花宗茂の鉄砲隊が用いた立花金甲レプリカです。(福岡県の立花資料館に寄贈するために製作)
黄色い部分は表面の傷を修正するためのパテです。
強度が必要な個所は少し厚目のアルミ板で製作します
草摺と呼ばれるスカート部分を製作。
こちらも兜の時と同じでアルミ板を切り取って紐を通すための穴開け加工後に塗装を行います。
こちらも兜の時と同じでアルミ板を切り取って紐を通すための穴開け加工後に塗装を行います。
完成
左の黒色の胴は、大柄な人向けにサイズアップして製作したもので、昨年は外国人観光客向けの試着体験で使用しました。
右は今回製作した小中学校生向けの甲冑体験用です。
右は今回製作した小中学校生向けの甲冑体験用です。
こちらは私(身長176cm)がイベントなどで着用しているFRP甲冑です。重さは2.1Kgで本物(5Kg)よりかなり軽量なため武者行列に参加しても疲れません。
足軽の具足もFRPで複製を製作しています。
実際にイベントで
自作の甲冑、実際にイベントで使ってます。
(大分市の七夕まつりにて)
(大分市の七夕まつりにて)
高知県南国市の「長宗我部フェス」にて
今年の前半は新型コロナの影響でイベントがことごとく中止となってしまいましたが、後半に各種イベントが行われるようになったら今回製作した子供用甲冑などを試着体験に活用するつもりです。
以上は 4 年前に書かれた内容です
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