コロナ新規感染者数が再びピークに【2023年10月号】
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2023/10/4
以下は 1 年前に書かれた内容です
5類に移行後も再び猛威をふるう新型コロナウイルス。令和5年5月8日以降、新規感染者数の報告は、全体数から定点数(市内約28の医療機関)に変更されたが、その定点数を見ると、9月初旬から半ばには1医療機関あたりの新規感染者数が約27人と昨年末のピーク時と同程度までになっている。
高熱や激しい喉の痛み、過酷な自宅療養
新型コロナウイルスの新規感染者数が増えた理由はいくつかあげられるだろうが、やはり私たちの感染防止対策の緩みも関係しているのではないだろうか。医療機関内ではマスク着用率がほぼ100%だが、酷暑が続いたこともあり、公共交通機関であるバスや電車内でマスクをしている人の数が減って来た上、飲食店の入口などでは消毒液を使用しない人がほとんどだ。また、スーパーマーケットやドラッグストア等でも、入口にアルコール消毒液を置かない店舗も散見されるようになった。 これらの現状から「コロナ禍は過去」と感じている人が多く、ウイルスへの警戒心が薄れてきているのは明らか。その一方で新型コロナウイルスに罹患した人たちが、過酷な自宅療養を強いられているという。
救急車を呼ぶも入院させてもらえず
県内在住の50代男性は、39℃の熱が出て千葉県新型コロナウイルス感染症相談センターに電話したところ、車で15分ほどの病院を紹介されその日のうちに診察を受け罹患が判明。自宅療養中に血中酸素濃度が94以下となったら救急車を呼ぶようにと言われた。その後、高熱が続き、喉の焼けるような痛みにより服薬のための最小限の水分を嚥下することも困難になっていった。そんななかで強烈な痛みをこらえつつ処方された薬を服用するも翌日もなお39・5℃と熱は下がらず、自宅の測定器では血中酸素濃度94%となったため、救急車を呼んだという。
5分程度で救急車は到着したが、救急車内での血中酸素濃度測定では96%で数値が安定したことや現在受け入れ態勢がある病院ではエクモ(人工呼吸器)がないため容態が急変しても処置できないということから、引き続き自宅療養を強く勧められた。
男性は、喉の痛みで水分が補給できていないことや、一人暮らしであるため容態が急変した場合対処できないことを訴えた。それを受けて救急隊員が何度か病院側とやりとりしたが、入院は勧められないという方針を繰り返すのみだったという。「私の場合は重篤ではないと判断されたようですが独居であることも考慮してほしかった。当時は喉の激痛もあり、約1日、食べ物はもちろん、服薬時以外の水分は一切補給できていなかったため点滴で水分や栄養を補給してもらうなどの措置をしてもらいたかった」と語った。 その後、38℃~39℃の熱は1週間ほど続き、喉の激しい痛みで食事はおろか水分を摂取するのもつらかったという。罹患から一カ月以上経った今も後遺症の咳に悩まされているそうだ。
5分程度で救急車は到着したが、救急車内での血中酸素濃度測定では96%で数値が安定したことや現在受け入れ態勢がある病院ではエクモ(人工呼吸器)がないため容態が急変しても処置できないということから、引き続き自宅療養を強く勧められた。
男性は、喉の痛みで水分が補給できていないことや、一人暮らしであるため容態が急変した場合対処できないことを訴えた。それを受けて救急隊員が何度か病院側とやりとりしたが、入院は勧められないという方針を繰り返すのみだったという。「私の場合は重篤ではないと判断されたようですが独居であることも考慮してほしかった。当時は喉の激痛もあり、約1日、食べ物はもちろん、服薬時以外の水分は一切補給できていなかったため点滴で水分や栄養を補給してもらうなどの措置をしてもらいたかった」と語った。 その後、38℃~39℃の熱は1週間ほど続き、喉の激しい痛みで食事はおろか水分を摂取するのもつらかったという。罹患から一カ月以上経った今も後遺症の咳に悩まされているそうだ。
ナイフで刺されているような喉の痛み・後遺症の数々
市内30代男性は、40℃の高熱よりもやはり喉の痛みがつらかったという。「唾液を飲み込むだけで、喉の奥をナイフで刺されているかのような激痛で3日間ほぼ眠れなかった」と話した。40代女性は発症してから熱で寝込んだのは3日間程度だったが、3週間経った今も味覚障害、嗅覚障害が続いているという。「食べ物の味が一切しません。ジュースも水のように感じます。味も臭いもしないので食欲が出ません。今までは、ペットの猫がそそうするとすぐに臭いで気づいていたのですが、今はまったく臭わないんです」と憔悴した様子だった。
50代女性は、39℃の熱が2日で下がったものの、喉の痛みと咳が止まらず、倦怠感と頭痛がひどく1週間ほど寝込んでいたという。3週間経った今も倦怠感が続き、仕事に支障が出ていると話した。
50代女性は、39℃の熱が2日で下がったものの、喉の痛みと咳が止まらず、倦怠感と頭痛がひどく1週間ほど寝込んでいたという。3週間経った今も倦怠感が続き、仕事に支障が出ていると話した。
危機感の薄れ「コロナを甘く見ていた」
もちろん罹患しても軽症や無症状の人もいるように、症状は人それぞれだが、最近では喉の激痛、後遺症としては咳や倦怠感、味覚障害などに苦しむ人が多いという。人によっては罹患中に十分な栄養が摂取できなかった期間が長く、体重が減少。体力も落ちてしまい、元の生活を取り戻すまでは1か月以上かかったケースもある。
今回、小紙の取材で話を聞かせてくれた人は「こんなに苦しいなんて、コロナを甘く見ていた」と口をそろえて言っていたが、これは決して他人ごとではない。
当たり前の話だが5類になったからと言ってコロナの症状が軽くなることはない。処方された薬がすぐに効くわけでもなく、過酷な症状に耐えるしかなかったというケースが目立っていた。
千葉市では新規感染者数が増加していることを受け、基本的な感染防止対策(三密の回避・手洗い・うがい・換気・マスク着用など)を呼び掛けている。この対策は昨今流行の兆しがあるインフルエンザの予防にもなるため、私たちも自分と家族、周囲の人を守るためにも、改めて感染防止対策に気を付けたいものだ。
今回、小紙の取材で話を聞かせてくれた人は「こんなに苦しいなんて、コロナを甘く見ていた」と口をそろえて言っていたが、これは決して他人ごとではない。
当たり前の話だが5類になったからと言ってコロナの症状が軽くなることはない。処方された薬がすぐに効くわけでもなく、過酷な症状に耐えるしかなかったというケースが目立っていた。
千葉市では新規感染者数が増加していることを受け、基本的な感染防止対策(三密の回避・手洗い・うがい・換気・マスク着用など)を呼び掛けている。この対策は昨今流行の兆しがあるインフルエンザの予防にもなるため、私たちも自分と家族、周囲の人を守るためにも、改めて感染防止対策に気を付けたいものだ。
新たなワクチン接種始まる
千葉市では先月20日から新たなコロナワクチンの無料接種がスタートしている。5月~7月にワクチン接種を受けた人には9月中に接種券を発送済み、5月8日以降にワクチン接種を受けていない人は、手元の接種券が使用可能。なお、過去にワクチン接種を実施していた、かかりつけ医でも今回からは接種を実施しない医療機関も出てきている。接種対象者などの詳細は千葉市コロナワクチン接種コールセンター、℡0120-57-8970へ。
千葉市
新型コロナワクチン接種についてのお知らせhttps://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/iryoeisei/seisaku/covid19-vaccine.html
新型コロナワクチン接種についてのお知らせhttps://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/iryoeisei/seisaku/covid19-vaccine.html
以上は 1 年前に書かれた内容です
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