浮かぶ港湾ジオラマ「大連港船客待合所」をつくる01
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2025/1/22
かな~り久々な更新になってしまいましたが、おいら、この間もいろいろと1/200浮かぶ港湾ジオラマをもそもそと作っておりました。
現在製作中の作品は、見出しにもあるように満州国の海の玄関口ともいえる大連港にあった、船客待合所(客船ターミナル)でございます。
戦前の大連港といえば、このアール・デコ感爆発な半円形のエントランスがあまりにも有名ですが、この建物こそ大連船客待合所の出入り口なのでありますよ。
見てくれだけはカッコいいけど、バリアフリーがん無視の超ストロングスタイルな階段をえんやこらと登ると、長い渡り廊下のような連絡通路があり、その先に東洋一の規模を誇ったという2階建ての船客待合所がで~んとそびえております。
当時、たくさんの方々が新天地満州への夢と希望を持って海を渡り、後に敗戦による大混乱の中、絶望や徒労感などの様々な想いを抱えて、この場所から日本への帰路についたことを想うと、万感胸に迫るものがあります。
さて、このドラマチックな港の施設を1/200スケールで再現したいのですが、大きな大きな、もう一丁おまけに大~きな問題がありまして、それは何かと申しますと、いくら探してもこの施設の図面が出てこないのでありますわ。
百歩譲って図面がなくても、なんとびっくり寸法すら明記された文献が見つかりませんでした(´・ω・`) 何やら、大連港は軍事機密扱いの要港であったらしく、個人的な写真を撮ることもできなかったエリアのようです。
しばらく途方に暮れていたおいらですが、グーグルマップで現在の大連港を見ていたら、待合所本体の建物はまだ現存しておりました!そんなわけで、何とか上面図の縦横寸法は割り出せたのですが、高さだけはどうしても分からず、当時の写真に写った人間との比率から割り出すという強引な方法で無理やり立体化を図っちゃいました♪(安定の剛腕モデリングでございます)
んでもって、素材は1mm厚のボール紙を主体としてガンガン壁面を切り出していきます。
完成後は水上に浮かべるので、サラサラ系瞬間接着剤をガンガン染み込ませて耐水性を高めておきます。また、塗装後は水性ウレタンニスの塗布等の防水作業も行います。
いよいよ内部の製作に取り掛かります。我が家の子猫氏も興味津々のご様子。
乗船デッキの反対側にある各部屋については、大まかな配置図以外の資料が一切見つからず、完全においらの想像&妄想でこさえてあります。
中央奥には屋上に登るための階段があります。その右手にちらりと見える緑色の看板を掲げたブースは、JTBのブースです。この辺りは、絵葉書が残されているのでそれなりに作りやすかったです。
内装の全体像はこんなん感じ。赤いカーテンのある部屋は特別貴賓室です。いったいどんな紳士淑女が利用していたのでしょうか。
屋根を乗っけるとこんなん感じっす。中々それっぽい感じになってきた!
やはり夕暮れ時にはピカピカ光らせたいので、随所にLEDをブッ込みました。
図面が見つからないのをいいことに、ノリと勢いだけで一気に形にしちゃいます!なぁに、模型なんざ形にしたもん勝ちですわ。かっかっかっ!(大馬鹿者)
そんなわけで、次回につづきます~。
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