暴れジオン軍　第一話「ジュアッグ港に立つ‼」

宇宙世紀0079年当時の千葉みなとは、21世紀初頭の街の風景をよく残しているとして、ユネスコあたりから景観保存地域に指定され、今とほとんど変わらない街並みだったんだそうな…。

そんな、宇宙世紀の人達から見たら、超レトロな街並みの千葉みなとにもやって来ましたジオン軍！
侵攻理由は、大都市東京を側面から突くための橋頭保として、千葉みなとが最適の地であったためとも、連邦軍の本拠地である南米ジャブローの本格的な侵攻作戦の前に、水陸両用モビルスーツの実戦データを収集するための試験的な作戦だったとも言われており、真相は闇の中なのであります。

そんなこんなで、千葉みなとに侵攻したジオン軍のモビルスーツは、TVでおなじみのズゴックをはじめとする水陸両用モビルスーツで編成された部隊であり、人知れず東京湾に侵入し、いきなり海から襲い掛かってきたのでありまする。危うし千葉みなと‼

侵攻部隊の先陣を務めたのは、MSM-04Gジュアッグでした。
ジュアッグは、水陸両用MSの中でも、砲撃戦に特化したモビルスーツであり、両腕に装備した巨大な320㎜三連装ロケットランチャーをはじめ、胴体にはビーム砲4門を装備する恐るべき重兵装の機体だったのであ～る！

そんなジュアッグが千葉みなと沖10キロの海上に姿を見せたのは、よく晴れた午前中のことだったという。
まとわりつく警備艇を頭突きの一撃で仕留めると、周辺市街地からの避難勧告を発令し、五分後の砲撃開始を予告。連邦の防備隊は、ジュアッグの出現地点が沖合10キロという遠距離の為、まさか本気で上陸してくるとは思っていなかったようだ。

ジュアッグは、砲撃予告時刻ピッタリにビーム砲の射撃を開始。狙ったのは、旅客船桟橋付近にある錨のモニュメントにくっついている、ホンビノス貝の描かれた円盤だった！
ジュアッグの放った第一射撃は、惜しくも中心部を外れたものの、円盤の半分ほどをビームの熱でチーズのようにトロトロに溶かしてしまったのでありました！

この時代は、ミノフスキー粒子という謎物質により、レーダー管制射撃が無効化されており、火器の照準はパイロットが手動操作で行わなくてはならないため、10キロという遠距離からビームを的に当てたジュアッグのパイロットの腕前は、それはそれは大層なものだったのです。
この見事な遠距離射撃に、守備隊である連邦軍のMSジムも思わず立ち上がり、棒立ちになって拍手を送ったといいます。

宇宙世紀の那須与一ばりの活躍を遂げたジュアッグでしたが、射撃後はブースターを全開にして一気に上陸！
先ほど撃ち抜いた錨のモニュメントを、今度は3連装ロケット砲が装備された左腕でゴイ～～ンと薙ぎ払い、完全にぶっ壊してしまったのでありましたとさ。

今回使用したジュアッグのキットは、ガンプラコレクションシリーズという、往年の1/144シリーズを半分のサイズでリバイバルしたキットであり、改造等は一切せず、ただ塗装を行っただけです。

錨のモニュメントは全て厚紙で製作。デッキのタイルも厚紙をニードルでけがいて表現しました。

Posted by caretaker 詳細

今回の被害地域は、旅客船桟橋にある錨型のモニュメントになります。
このモニュメントは、2018年に千葉みなとが「みなとオアシス」に登録されたことを記念して建立されたものだそうです。
ちなみに、錨っぽいパーツは本物の船の錨ではなく、新たに作ったものらしいです。
んで、今回ジュアッグの的にされてしまった円盤には、千葉みなと名物のホンビノス貝がで～んと描かれておりますです。

千葉みなとにお越しの際は、ジオン水泳部が一番最初に上陸した地点でもある、このモニュメントを訪れてみてください。