稲毛海岸・高洲スポーツセンターで、埋立地の歴史に思いを馳せる
2020/2/15
以下は 4 年前に書かれた内容です
千葉市美浜区の『高洲スポーツセンター』内にある「こじま展示室」において、2020年2月15日(土)に展示拡充のリニューアルが行われました。
現在『高洲スポーツセンター』が建つこの地には、かつて戦時中に造られた艦船が退役後に「公民館」として利用された、世にも珍しい『千葉市海洋公民館 こじま』がありました。
当初は海岸沿いに在ったはずなのに、周囲の土地が埋め立てられていったことで住宅に囲まれる姿となったそのユニークな姿は、千葉市の発展、埋立地を見守ってきた象徴として、長く千葉市民に愛されていました。
しかし1998年、老朽化により惜しまれつつも解体となった「こじま」。
その後、隣接していた「高洲市民プール・体育館」の再整備計画により、2017年、元々こじまがいた場所に現在の『高洲スポーツセンター』が建つことになるのでした。
その後、隣接していた「高洲市民プール・体育館」の再整備計画により、2017年、元々こじまがいた場所に現在の『高洲スポーツセンター』が建つことになるのでした。
こじまの跡地に新築された高洲スポーツセンターには、入口を入ってすぐ横の場所に『こじま展示室』が設けられています。
開館当初より「こじま」の部品をはじめ写真の展示もあったものの、当時の写真は希少であるため点数が少なく、ちょっと寂しい空間となっていましたが…。
千葉市の歴史を掘り下げながら新たな文化の創出活動を行なう有志の市民団体「ちば文化センター」が、こじまの歴史を紹介するリーフレットを作成し、近隣の公民館や中学校へ配布。
令和元年10月には、同スポーツセンターで地域活性化シンポジウム『思い出のこじま丸〜千葉市海洋公民館こじまの航跡〜』も開催。
このイベント開催が、地域でこじまの想い出を持つ人々を集め、新たな繋がりをつくるきっかけとなりました。
そして写真募集の呼びかけに、皆様の家のアルバムに眠っていた多くの貴重な写真が寄せられ、この度、こじまの聖地ともいえるこの展示室へ飾られることとなったのです。
これを機に、こじまの歴史を綴った新たなパネルも、市民団体「ちば文化センター」が制作して設置。
なんとも貴重な、在りし日の船内の様子が写された写真をはじめ…。
解体中のこじま、最期の様子をおさめた写真も多数展示。
展示室を訪れた人々が当時の思い出を共有できるように、ノートも設置されました。
展示室の写真を眺めて当時の想い出が蘇ったら、ぜひ気軽に書きこんでくださいね。
以上は 4 年前に書かれた内容です
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