マリンスタジアム名物アナウンス谷保さん引退【2023年12月号】
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2023/11/29
「四番、ライトサブロー…」マリンスタジアムに響き渡る独特の選手コール。マリーンズファンのみならず、全国の野球ファンにとっても馴染み深かったZOZOマリンスタジアム場内アナウンス担当の谷保恵美さんが今シーズンをもって33年間のアナウンス人生に幕を下ろした。語尾を伸ばす唯一無二のコールは多くのファンに愛され、マリンスタジアムの風物詩でもあった。その引退を惜しむ声に、様々なメディアで気持ちを伝えてきた谷保さん、あらためてこの稲毛新聞にも思い出などを語ってくれた。
33年間2千百試合を見届け
稲毛新聞(以下・稲)まずは33年間という長きに渡り大変お疲れ様でした。
谷保・ありがとうございます。
稲・率直に今のお気持ちをお聞かせください。
谷保・マリンスタジアムで長い間アナウンスさせていただき大変感謝しております。
稲・元々球場アナウンス志望だったのですか?
谷保・そうですね、野球の試合で試合進行に関わる場内アナウンスの仕事に就きたいと思っておりました。
稲・いわゆる有名な「谷保節」のきっかけになるような何かはあったのでしょうか? それはいつ頃でしたか?
谷保・屋外球場ですのでアナウンスの声が聞き取りやすいように選手の名前もハッキリ発音してコールしようと思ったのがきっかけでしたが、長年マリーンズ選手の名前を気合を入れてアナウンスしているうちにこのスタイルになりました。
稲・引退の理由やきっかけと言うのは?
谷保・33年という長い間担当させていただきました。感謝しかありません。いつかは辞めることになるのですが、ここ数年の間はいつが良いタイミングなのかと考えておりました。昨年担当試合も2千試合を超えまして、引き継ぐ時が来たと思いまして今年で辞めることにいたしました。
稲・その間大変だったことなどありましたか?
谷保・大変なこともあったと思いますが忘れましたね(笑)。
挙げるとしますと、シーズン中は家族や友人の冠婚葬祭などに出席できない事が多く、その際は申し訳ないと思っておりました。
稲・心残りはありますか?
谷保・いいえ、ありません。
稲・長いキャリアの中で一番嬉しかったことは?
谷保・嬉しいことも悲しいこともありましたが、一番と言われますと、場内アナウンスの仕事を初めて担当した試合の時は嬉しかったです(1991年の2軍の春の教育リーグの試合)。この時の気持ちを忘れずに33年担当させてもらいました。
稲・思い出の試合ベスト3を教えてください。
谷保・一つ目は福浦選手プロ入り2千本安打達成試合(18年9月22日)。プロ入り初ヒットもマリンスタジアムで打った福浦選手が2千本目をマリンスタジアムのファンの前で打ってくれたので、とても感慨深く感動しました。二つ目は佐々木朗希選手の完全試合達成試合(22年4月10日)。 プロ野球28年振りの完全試合を目の前で見ることができて光栄でした。球場全体で歓喜して、みんなで感動を共有できたことは感激でした。三つ目は延長10回逆転サヨナラでCSファイナルシリーズ出場を決めた試合(23年10月16日)。この試合が最後の担当試合となりました。最後の試合に沢山の笑顔を見ることができて幸せでした。
稲・名前を呼びやすかった選手はいましたか?
谷保・呼びやすいは無かったですね。プロ野球選手のお名前ですので、常にコールする際は緊張感がありました。
稲・特に印象深かった選手はいましたか?
谷保・マリンスタジアムで一番打席に入った数が多い福浦選手(現コーチ)はお名前を沢山コールさせていただいたので思い出深いです。
稲・福浦選手は地元習志野高校出身でもありますからね。では好きな食べ物や趣味などを聞かせてください。
谷保・好きな食べ物は甘いものです。特にロッテのお菓子など(笑)。趣味は野球観戦やカフェ巡り、旅行も好きですね。
稲・今後やってみたいことはありますか?
谷保・今までできなかったマリンスタジアムのスタンドでの観戦がしたいです。応援グッズを買ってスタジアムグルメを楽しみたいです。
稲・来季のマリーンズに向けてエールを送るとしたら。
谷保・来シーズンもまたマリンスタジアムで熱い試合を見せてください。そして、秋には優勝争いをしてファンの皆様と一緒に歓喜して欲しいです。
稲・そうですね。マリーンズの優勝を見たいですよね。では稲毛新聞の読者にメッセージがございましたらお願いします。
谷保・マリーンズが千葉に移転して来年は33シーズン目となります。末永くこれからも応援を宜しくお願いいたします。私もこれからはファンの一員となって一緒に応援していこうと思います。ありがとうございました。
稲・今日はありがとうございました。
谷保・ありがとうございます。
稲・率直に今のお気持ちをお聞かせください。
谷保・マリンスタジアムで長い間アナウンスさせていただき大変感謝しております。
稲・元々球場アナウンス志望だったのですか?
谷保・そうですね、野球の試合で試合進行に関わる場内アナウンスの仕事に就きたいと思っておりました。
稲・いわゆる有名な「谷保節」のきっかけになるような何かはあったのでしょうか? それはいつ頃でしたか?
谷保・屋外球場ですのでアナウンスの声が聞き取りやすいように選手の名前もハッキリ発音してコールしようと思ったのがきっかけでしたが、長年マリーンズ選手の名前を気合を入れてアナウンスしているうちにこのスタイルになりました。
稲・引退の理由やきっかけと言うのは?
谷保・33年という長い間担当させていただきました。感謝しかありません。いつかは辞めることになるのですが、ここ数年の間はいつが良いタイミングなのかと考えておりました。昨年担当試合も2千試合を超えまして、引き継ぐ時が来たと思いまして今年で辞めることにいたしました。
稲・その間大変だったことなどありましたか?
谷保・大変なこともあったと思いますが忘れましたね(笑)。
挙げるとしますと、シーズン中は家族や友人の冠婚葬祭などに出席できない事が多く、その際は申し訳ないと思っておりました。
稲・心残りはありますか?
谷保・いいえ、ありません。
稲・長いキャリアの中で一番嬉しかったことは?
谷保・嬉しいことも悲しいこともありましたが、一番と言われますと、場内アナウンスの仕事を初めて担当した試合の時は嬉しかったです(1991年の2軍の春の教育リーグの試合)。この時の気持ちを忘れずに33年担当させてもらいました。
稲・思い出の試合ベスト3を教えてください。
谷保・一つ目は福浦選手プロ入り2千本安打達成試合(18年9月22日)。プロ入り初ヒットもマリンスタジアムで打った福浦選手が2千本目をマリンスタジアムのファンの前で打ってくれたので、とても感慨深く感動しました。二つ目は佐々木朗希選手の完全試合達成試合(22年4月10日)。 プロ野球28年振りの完全試合を目の前で見ることができて光栄でした。球場全体で歓喜して、みんなで感動を共有できたことは感激でした。三つ目は延長10回逆転サヨナラでCSファイナルシリーズ出場を決めた試合(23年10月16日)。この試合が最後の担当試合となりました。最後の試合に沢山の笑顔を見ることができて幸せでした。
稲・名前を呼びやすかった選手はいましたか?
谷保・呼びやすいは無かったですね。プロ野球選手のお名前ですので、常にコールする際は緊張感がありました。
稲・特に印象深かった選手はいましたか?
谷保・マリンスタジアムで一番打席に入った数が多い福浦選手(現コーチ)はお名前を沢山コールさせていただいたので思い出深いです。
稲・福浦選手は地元習志野高校出身でもありますからね。では好きな食べ物や趣味などを聞かせてください。
谷保・好きな食べ物は甘いものです。特にロッテのお菓子など(笑)。趣味は野球観戦やカフェ巡り、旅行も好きですね。
稲・今後やってみたいことはありますか?
谷保・今までできなかったマリンスタジアムのスタンドでの観戦がしたいです。応援グッズを買ってスタジアムグルメを楽しみたいです。
稲・来季のマリーンズに向けてエールを送るとしたら。
谷保・来シーズンもまたマリンスタジアムで熱い試合を見せてください。そして、秋には優勝争いをしてファンの皆様と一緒に歓喜して欲しいです。
稲・そうですね。マリーンズの優勝を見たいですよね。では稲毛新聞の読者にメッセージがございましたらお願いします。
谷保・マリーンズが千葉に移転して来年は33シーズン目となります。末永くこれからも応援を宜しくお願いいたします。私もこれからはファンの一員となって一緒に応援していこうと思います。ありがとうございました。
稲・今日はありがとうございました。
谷保 恵美プロフィール
1966年北海道帯広市生まれ 高校時代は野球部マネージャー。札幌大女子短大でも札幌大学野球部マネージャー。1990年にロッテオリオンズ入社。翌91年から2軍球場アナウンスを担当。94年からは1軍を担当以後33年間公式戦で2100試合アナウンスの記録を達成した。
1966年北海道帯広市生まれ 高校時代は野球部マネージャー。札幌大女子短大でも札幌大学野球部マネージャー。1990年にロッテオリオンズ入社。翌91年から2軍球場アナウンスを担当。94年からは1軍を担当以後33年間公式戦で2100試合アナウンスの記録を達成した。
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