1/200 港湾施設08 千葉港信号所をつくる
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2021/8/27
以下は 3 年前に書かれた内容です
夏休みもそろそろ終わってしまうので、猛ダッシュで港をつくりまくりのおいらであります。
千葉ゆかりの建物シリーズ第3弾は、大正建築代表の「検見川送信所」→戦前建築代表の「千葉高架水槽」ときて、戦後建築代表として長年にわたり千葉港の安全を見守ってきた「千葉港信号所(先代)」にしたいと思います。
先代の「千葉港信号所」は、その独特過ぎる形から、「港に生えるキノコ」とか言われていましたが、千葉港の夕景を写真に撮ろうとすると、さりげなく画面の端にその怪しげなシルエットが写り込んでしまうというお茶目な奴でもありました。下の写真の赤い丸の中にあるのが在りし日の千葉港のキノコちゃんです。
近寄ってみるとこんな感じの建物でした。
おぅ、まさにキノコだ!
さらに近寄ってみましょう
この写真を撮ったのが2018年頃だったのですが、この頃にはすでに外壁の崩落が始まっており、ごらんのようにネットで覆われたお姿になっておりました。
このキノコ、じゃなかった💦先代の「千葉港信号所」ですが、千葉港の信号所としては2代目であり、1973年に作られたのだそうです。その後、2012年まで千葉港に出入りする船の安全を見守り続け、3代目の信号所に役割を引き継いだ後は、港の入口にあるこの地で静かな眠りについていたのであります。
しかし、潮風に晒され続けること9年。いよいよ崩壊と崩落が危険な状態となり、2021年の春に解体撤去されてしまいました。
ホントに見事なまでのキノコ型建築物だったので、このまま保存してもらいたかったのですが、海辺の強烈な潮風はそれを許さなかったのでありましょう。
崩落が進み、根元からボキリと折れでもしたら、それはそれで、全国的に大きな話題にもなったと思われますが、アバンギャルド過ぎる見た目に反して、港の信号所という重要だが地味な仕事をこなし続けた彼(彼女?)にとっては、静かな最後こそ本望だったのかもしれません。
地元の我々も、全く気付かぬうちにひっそりとその姿を消してしまったのでありました。
そんな、奇抜な見た目に反して控えめ過ぎる性格だった先代「千葉港信号所」こそ、千葉を代表する戦後建築にふさわしいというものであります!
では、いよいよ模型の製作ですが、困ったことに図面が一切見つかりませんでした。
なので、いつものようにグーグルアース様のお力をお借りしたところ、上から見ると直径約15mの正18角形であることが判明し、真横から撮られた写真との比から、アンテナ部を除く全高が約20mであると推察いたしました。
「千葉高架水槽」の作成時に一番苦しめられたテパーが、このキノコにも見事についており、一時は製作を断念しかけたのですが、これも良い機会と思い、初めて3Dデータを作成して展開図を自作してみました。
おいら史上初となる自作3Dデータ!
わ~いママー!おいらにも3Dデータが作れたよ♪
で、そのデータを展開図作成ソフトにブリッと移植すると、シュビビッとこのような展開図が出来上がりました。なんかヘンテコな展開になってしまったところもありますが、細かいことは気にせずに力押しで無理やり作っちゃいましょ~♪
強引に作り上げたのがこれ。何か色々と微妙だけど、まぁ良しとしましょ。
信号所ということで、模型でもしっかりと港の守護者として活躍してもらうために、電飾は点滅式としました。本物もピカピカと光っていたような気がします。
はいな、完成~
見上げたショット。手すりはちょうど良いものが見つからなかったので、エッチングでそれらしいものを見つけたら、後から追加することにします。
模型の港でも、頑張っておいら達のお船を見守ってくれよぅ!!
また会えて嬉しいよ!千葉港の誇る名信号所さん!!
以上は 3 年前に書かれた内容です
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