新ちばカツカンパニー「アドバンスド・ヘアー」(千葉市稲毛区)【2024年10月号】

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  2024/10/1
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アドバンスド・ヘアー(千葉市稲毛区)

2002年、稲毛駅近くに開業。独自の「似合わせ論」により一人ひとりに最適なスタイリングを追求する丁寧なサービスで多くの人々に愛されている理容店。オーナーの榊原伸也さんは稲毛活性化プロジェクト「いいね稲毛!」の会長も務める。

https://advancedhair.top/

人気店であり続ける秘訣はターゲットを絞ること

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今回、本紙編集部・稲しん子が訪問したのは稲毛東の理容店「アドバンスド・ヘアー」。技術の高さに定評があるだけでなく、地域活性にも熱心に取り組まれているお店です。オーナーの榊原伸也さんにお話を伺ってきました。

髪型にも黄金比があるのです

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稲しん子(以下・稲)北海道のご出身とのことですが、稲毛にお店を構えたのは何かご縁が?

榊原さん(以下・榊)たまたまです。ぼくが修行させてもらっていた東京の蒲田にある理容店がいくつも支店を持っていて、稲毛はそのうちの一つでした。

稲・暖簾分けみたいな感じで独立を?

榊・「全国理容競技大会」という、理容師が技術を競う大きなコンテストがあるのですが、それに出場するためというのが稲毛に来たそもそもの理由でした。各都道府県それぞれ4枠しかないのに、東京大会にはうちの店だけで5人も6人も出てくるので、身内同士で潰し合うよりは分散させようということになったのです。

稲・県の代表にならないと全国大会に出られないのですね。

榊・千葉県で言うと、県大会の上位4名が関東甲信越大会に進めて、全国大会に出場できるのではその上位2名だけです。

稲・なんて狭き門。榊原さんはゴールまで辿り着けたのですか?

榊・2000年、2001年は千葉県大会でチャンピオンになりました。2001年は全国大会も4位入賞まで行きました。

稲・2年連続のチャンピオン! 素晴らしいです。長く人気店の地位を保たれていらっしゃいますが、極意は何でしょうか?

榊・ターゲットを絞っていることです。とにかく専門性を極める。

稲・絞るのですか? ニーズに広く応えるのではなく?

榊・うちは「フェード」とか「濡れパン」「ゆるパン」といった、硬派なスタイルが得意な店です。SNSでもこういったスタイルばかり発信しています。すると、それが好きなお客様が集まってきてくださるのです。

稲・なるほど。男らしい感じの髪型ですね。
ロカビリーっぽいというか。これ以外のオーダーをするお客様が来た場合はどのように対応されるのでしょう?

榊・もちろん承ります。ただ、お客様の「こうしたい」と、ご要望の髪型が合っていない場合があって、例えばサイドの毛が立ちやすいのにツーブロックにしたいとか、薄毛を隠したいのにかえって目立つオーダーをされた場合は、避けた方がいい理由を説明し、よりよいスタイルにする提案をさせてもらいます。それと、翌日の朝からご自分でスタイルを作るわけですから、毎日の再現性にも配慮しますし、ある程度髪が伸びても崩れにくい持続性も考えています。

稲・人それぞれ髪の個性ってありますよね。それを見極めながら臨機応変に作っていくってすごい技術だと思います。

榊・例えば右から左に流す場合、左右を同じだけ切ったら毛量のバランスがおかしくなりますよね。だから、調整しながらカットする、というようなことは基本として行っています。お客様が気にされる部分ではないので、ある意味、自動補正機能みたいなものです。癖毛をセットしやすくするにはどれくらいの長さでどれくらいの毛量がベストなのか、立ちやすいところはどう切ればカバーできるか、みたいなことは説明しながら切っていきます。「似合わせ論」と言っているんですけれど、髪型にも黄金比があるのです。誰が見てもカッコいい、お洒落だと感じる比率があるので、それを形にできるよう努めています。


稲毛を盛り上げる活動も熱心に

稲・「いいね稲毛!」の会長として地域の活性化にも取り組んでいらっしゃいますね。

榊・とりあえず街のお掃除は毎月やっています(笑)。

稲・お疲れ様です。イベントもいろいろとやっていらっしゃると思いますが。

榊・「稲毛せんげん通りまつり」の実行委員に加わり出店もしていたり、敬愛大学の学園祭に参加させてもらったりしています。
ただ、去年まで「いいね稲毛!」の日の11月17日に開催していたJR稲毛駅でのコンサートが、改修工事で駅構内の導線が変わったためできなくなってしまったのですが、その代わり小仲台の「仲よし公園」で行っていた「いなげフリマ&マルシェ」の規模を大幅に拡大し、公園全体を利用した「パークフェスティバル」に発展させることができました。今年はゴールデンウィーク中の4月29日に開催しましたが、飲食店ブースには「いいね稲毛!」サポーターの出店、キッチンカーなどが並び、チアリーディングやよさこいダンスのパフォーマンスもあって、大盛況でした。とりわけ人気だったのがミニ新幹線。子供ばかりでなく大人にも注目され、乗車待ちの行列が一日中絶えませんでした。協力していただいた稲毛駅の駅長さんもニコニコでしたね。

稲・来年が楽しみになりますね。今「サポーター」とおっしゃいましたが、加盟店とか会員ではなくサポーターという言い方をされているのはなぜでしょう?

榊・みんな稲毛のファンだよね、一緒に盛り上げていこうね、というイメージです。加盟店という言い方だと熱が感じられない気がしまして。

稲・稲毛の地域活性は順調に進んでいるのでしょうか?

榊・そうとは言いきれない面もあります。駅前エリアの再開発も、いくつか計画はあるのに動きが鈍いですよね。かと思えば、古い建物が取り壊された跡地にどんどんマンションが建てられて、人口は急増しています。その意味では盛り上がってきていますが、街としてどうなのかという難しさがあります。ただ、ぼく個人としては、駅前が無機質な商業ビルばかりになってしまうのも違う気がして。稲毛は適度にゴチャつき感のある楽しい街であってほしいです。

稲・「いいね稲毛!」さんの今後の計画はどのような?

榊・サポーター店を200店舗、できればそれ以上に増やしたいです。サポーターになるということは、地域の清掃活動やイベントなどの手伝いなど、負担になるであろう作業を受け入れてくれたということ。それほど志が高いお店が200も集まったら、これはなかなかすごいことと思いませんか。

稲・稲毛をガラッと変えてしまうパワーがありそうです。これからも地元のためにがんばってください。本日はありがとうございました。
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千葉市内を中心に配布しているフリーペーパー「稲毛新聞」です。 平成8年に創刊、おかげさまで2021年には創刊25周年300号を迎えました。 地域...
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