浮かぶ港湾ジオラマ「大連港船客待合所」をつくる02
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2025/1/27
さてさて、数か月間更新せずに放置することもざらにある当ブログですが、今回ばかりは前回記事から間髪入れずに更新しちゃいますよ。
まずは、シンボリックな半円形のエントランスと待合所本体を繋ぐ連絡通路ですが、ベースとなる埠頭の長さの事情もあり、エントランス側の橋梁部を実物よりもちょっとだけ短くしちゃいました。

橋になっている箇所の下には、道路や鉄道の路線が敷設されていました。ここを物資を満載した満鉄のいかつい貨物列車がズゴゴッと潜り抜けていたかと思うと、それだけでご飯三杯は軽くいけちゃいますね♪
さて、今回は待合所内部を中心にご紹介しちゃいます。当時の絵葉書を見ると、待合所の内部にはたくさんの絵画作品が飾られていました。
一体それらの作品が、誰のどんな作品だったのかは全く見当がつかないのですが、満州の風景を描いた絵画作品を中心に画像を拾い集めてそれっぽくこさえてみました。老眼のおいらには厳しい作業っす!
さて、エントランス側からご紹介しますと、連絡通路との接合部に一番近い場所には食堂があったようです。資料によっては、支那料理や洋食、和食と表記されていますが、蕎麦の看板や、キリンビールの看板が出ていたりと、今の感覚からするとやっぱり和洋中を問わずなんでも作ってくれる食堂!?が一番近いような気がします。
食堂の壁面には、戦前のビールのポスターをベタベタと貼り付けちゃいました。気になるのはビールの銘柄ですが、やっぱり青島ビールが一番人気だったんすかね?
続いて特別貴賓室です。貴賓室と言えばレッドカーペット!という安直な発想で赤色メインのしつらえとなっております。
貴賓室の右隣の小部屋は、埠頭案内所です。今でいう観光案内所みたいなイメージで作りました。なので、壁面には満州の地図や名所、満鉄のポスターなどを貼り付けてあります。
さて、そのお隣は図書室です。船の便数は列車や飛行機よりも圧倒的に少なかったものと思われ、待ち時間をストレスなく過ごすためには必須の設備と言えましょう!ホスピタリティ半端ねぇぜ大連港!
中央付近には屋上に続く階段があり、これまたアールデコ調の凝ったデザインであります。階段の下にある扉は、婦人用トイレの出入り口です。場所は不明ですが、婦人用休憩室という設備もあったようです。
また、柱の傍には郵便ポストがあり、その横のブースは電報とかを打てる場所でした。郵便局の出先みたいな感じだったのかもしれません。
階段の横には、少し開けたスペースがあり、船の切符を買ったりするブースや、その後ろ側には売店があったようです。今の空港の土産物コーナーみたいな感じでしょうか。ここで満州土産を買いこんで帰国の途についた方もたくさんいたのでしょうね。
そういえば、真ん中のブースは看板にでっかく「ジャパン ツーリスト ビューロー」と書かれており、この時代からJTBだったんかい!と驚愕いたしました。
開けたスペースの隣には遊技場があり、内部にはビリヤード台があったそうです。相当お洒落な施設だったんですねぇ。当時の一般人はビリヤードのルールとか知ってたんでしょうか?
その右隣は喫茶店となっております。もしかしたら大陸ムードを演出するために飲茶屋系の内装だったかもしれませんが、作るのが面倒なので一般的なデザインにしちゃいました。

待合所の一番奥には、かなり大型の風景画が展示されていました。一体実物はどんな絵だったのか気になるところであります。
さて、待合所内部の様子を、さも知ったかのように書き連ねてきましたが、ここにご紹介した店舗等の施設に関しては、写真が全く見つからず、100%おいらの妄想ですのであしからず。
※一応配置だけは、当時の案内図を参考にして作ってあります。
そんでは、また~。
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